コンパニオンと呼ばれる仕事
コンパニオンという言葉の本来の意味は「仲間、連れ」を表すようですが、日本語ではほとんどその意味では使っていません。
辞書で調べてみると「催し物などで案内や接待に当たる女性」「パーティーや宴会などで接待に当たる女性」という意味が先に出てきて、最後に「仲間…」というのが出てきます。
私たちは「女性に限定した接待や案内をする仕事」というものを総称してコンパニオンと呼んでいるわけです。
更に、色々と種類が多いため、ジャンルによって「○○コンパニオン」と頭に何かをくっつけて区別したりもしています。
このページでは、色々ありすぎて分かりにくいコンパニオンの区別と仕事内容について解説しています。
派遣コンパニオン
繁華街のクラブ、ラウンジ、スナック等、いわゆる夜の水商売のお店へホステスとして派遣される仕事のことです。
日替わりのように単発で色んなお店に派遣されることが多いため、お店の戦力としてのホステスではなく、あくまでもヘルプ要員として働くこととなります。
日常的には「コンパニオン」とだけ呼ぶことがほとんどですが、他のコンパニオンと区別するために「派遣コンパニオン」と呼んだり、錦三丁目を中心としているため「錦のコンパニオン」と呼ぶこともあります。
このサイトの表記上では主に「派遣コンパニオン」を採用しています。
イベントコンパニオン
コンパニオンと聞くと多くの人が最初に思い浮かべるのがイベントコンパニオンでしょう。
キャンペーンガール、キャンギャルもこの中の一種です。
この言葉は完全に定着しており、大抵の人がその仕事内容をイメージできるように思いますが、多くの場合レースクイーン等、露出が多く華やかなものばかりを連想してしまいがちです。
企業の催事等になれば、スーツ姿で案内をするということもあり、実際はかなり広範囲の仕事です。
パーティーコンパニオン
ホテルなどのパーティーで給仕をしたり接客をしたりするアテンダント的な仕事です。
行先が居酒屋や旅館になると、宴会コンパニオンやお座敷コンパニオンと呼び方を使い分ける場合もあります。
更にその宴会ジャンルを掘り下げて、サービス内容によってピンクコンパニオンやスーパーコンパニオンという呼び方もあります。
逆にそれらと区別するために通常の宴会、お座敷コンパニオンのことをノーマルコンパニオンと呼ぶことも…
かなり複雑になってきています。
これもコンパニオン!?
上記二つを除くと、その他のコンパニオンは一般的に定着した呼び方がなく、分かりにくいのが現実です。
風俗嬢に関しても、求人広告などではコンパニオン募集と表記されていますが、風俗嬢という呼び方が広く認知されているため、コンパニオンという呼び方は一般の人にはイメージしづらく、誤解を呼ぶ原因になることも少なくないようです。
派遣コンパニオンってどんな仕事?
名古屋・錦のクラブ、ラウンジ、スナックなど、いわゆる夜の水商売のお店へ派遣され、そのお店でヘルプとして働くのが仕事です。
ヘルプと言うのはあくまでも本来の立場や心構えの話ですので、お客様に対して派遣やコンパニオンと名乗ることはなく、そのお店のホステスとして接客することになります。
ただし、それはあくまでも勤務時間内で店内限定でのことです。
本来の立場としてはお店に在籍しているわけではありませんので、お客様に営業をかけることや同伴やアフターに付き合うということはありません。
もちろん出勤の強要や交渉をされることもなければ、ノルマなども一切ありません。
具立的な仕事内容
とても簡単な仕事です。
- お客様との会話等、接客業務
- 水割りを作る、タバコに火をつける、灰皿を交換するなどのテーブル管理
- お客様のお出迎えやお見送り等
- 必要に応じてのお店のお手伝い
やるべき業務としてはこのくらいですので、未経験の方でもすぐに覚えられますが、気配りをしながら…という部分が大切ですので、多少の慣れは必要です。
派遣されるお店はどんなところ
会社によっては錦三丁目の他に、住吉、女子大エリア(栄4丁目~5丁目)、名駅、大曽根などへ派遣しているところもあります。
また行先の店舗としては、クラブ、ラウンジ、スナック以外に、キャバクラやガールズバーなどに派遣している会社もあります。
さくらキャストは名古屋・錦三丁目のクラブ、ラウンジ、スナック限定です。
在籍ホステスとの違い
派遣コンパニオンも店内ではホステスの一員として一緒に仕事をしますが、以下のような違いがあります。
それぞれにメリット、デメリットがありますが、待遇等はお店によっても個人によっても変わってくる部分ですので、どこがメリットになるかはその人次第ということになります。
コンパニオン | ホステス |
---|---|
1日3.0~3.5時間で日給11,000円以上! 終電で帰れます! | 時給が高いお店や時間で稼げるお店もある! もし時給が低くても時間で稼げる。 |
営業や同伴等、時間外の仕事がない! お昼の仕事中や休日の時間を使う必要なし。 | 売上バック等、頑張り次第で更に稼げる! 頑張り次第で上限なしというお店も。 |
ノルマなし!お客様を掴む必要もない! お客様を持ってる場合は呼べるお店もあり。 | お店を移ってもお客様を維持しやすい! お客様を持っていれば待遇等良くなりやすい。 |
自分の都合のいい時だけの自由出勤! 毎日、週イチ、月イチでもOK! | 決まった日数出勤できる可能性が高い! 計画的に稼ぎやすい。 |
色んなお店に行けるので人間関係が楽! 苦手な人がいてもその場限り! | 職場に仲間や友達ができる! 同じ環境に仲間や相談相手がいる。 |
働き方いろいろ
派遣コンパニオンと言っても、毎日色んな違うお店に行き、ヘルプとして働くだけではありません。
在籍ホステスと同じように、お店の戦力として働くこともできます。
専属契約
通常のように日々色んなお店に行くのではなく、毎回同じ特定のお店だけに出勤する、という形式を専属契約と呼んでいます。
お店から今後ずっと来てほしいという要望があり、それに対して互いの条件をすり合わせて合意ができた場合だけの特別な勤務形態です。
まずお店から気に入られることが前提のため、誰でも確実に狙ってできるわけではありませんが、自分の希望通りのシフトがすべて受け入れられるなど、派遣コンパニオンならではのデメリットも少なくなります。
指名
専属契約とまではいかないものの、この日に来てほしいなど単発でお店からオファーが来る形式を指名と読んでいます。
条件次第では指名料がつく場合があったり、行先の確保にもつながるため、通常よりもメリットがあります。
これも狙ってできるわけではないですが、日ごろの頑張り次第ではよくあることです。
派遣コンパニオン or 在籍ホステス!?
このページを見ている方は、派遣コンパニオンにしようかホステスとしてお店に在籍しようかと迷ってる方も多いと思いますが、まずはそれぞれの特徴をよく理解して、自分の状況に合ったものを選ぶほうが長続きするでしょう。
単純に給与や待遇だけで決めたものの、結局続かずにすぐに辞めることになったらもったいないですよね。
やってみなければわからない部分は確かにありますが、錦は狭い街ですから、辞めてすぐ次・・・というのを繰り返していると、あっという間に行先がなくなってしまいます。
水商売経験がない人でも大丈夫
派遣コンパニオンは登録制です。
コンパニオン会社から雇用されているわけではありません。
嫌になって辞めたいと思った場合も、特に辞めるとかそういうことを伝えなくても、シフト希望を出さなければ自然と終わっていきます。
また気が向いた時に復帰することもできるでしょう。
まずは始めてみてから考える・・・そのくらいの感覚で問題ないと思います。
笑顔と会話から
接客業の経験がある人はすぐにでもできる仕事です。
特にバーなどの経験があれば、カウンター越しにお客様と会話しながらお酒をいただいたりという経験もあると思いますので、既にスナックと近い経験をしています。
接客経験がないという人でも、人と話すのが好きで、笑顔で会話ができる人ならば問題なくできるでしょう。
水商売のホステスにとって一番難易度の高い仕事が「お客様を掴む、つなぎとめる」という部分ですが、コンパニオンにはそこが一切必要ありません。
気配りやテーブルマナーは経験を積んでいけば自然と身に付いていくものです。
まずは笑顔で会話をすること。それができればやっていけます。
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