お店から好かれるコンパニオンになるためには
複数のお店から好かれることができれば、コンパニオンにとってはメリットばかりです。
- 仕事がないという状況がほとんどなくなるため、安定して働ける
- 専属や指名の可能性が出てくる
- 居心地がいい
もちろんコンパニオンならではの、営業もノルマもなしのままですから、プレッシャーを感じることもありません。
では、お店から好かれるためにはどうすればいいでしょうか?
実際のNG事例に学ぶ
理想のコンパニオンとしての条件とか、お店から好かれる要素といったものはたくさんありますが、それを挙げていくとあれもこれもとなってしまい、ほとんどの人が自分にはムリとか、無縁の話だと感じてしまうでしょう。
そのため、いきなり理想を追い求めるのではなく、その逆のお店から嫌われる要素を考えることで、まずは嫌われないコンパニオンになることが、はじめの一歩だと思います。
ここでは実際にお店からNGをもらった実例から、何がいけないのかを考えていきましょう。
ちなみにNGとはそのまんまですが、「次回からは来させないで!」とお店から言われてしまったということを意味します。
身だしなみNG
- 自転車や雨の日など、通勤時に髪が乱れたのにお店に入る前に直さなかった
- 自分ではゆる巻にしたつもりが上手じゃなかったため、ボサボサに見られた
- 化粧をしてない
- 昼の仕事からそのまま化粧直しもせずに出勤した
- 元々薄化粧なのが店内の照明で全くしてないように見られた
身だしなみというのは誰でも直せる話のため、本来はNGをもらうようなものではありません。
ちょっとしたことなら「今すぐトイレで直してきてね」と言えば済む話です。
それなのにNGをもらってしまうのには、上記のように「ちょっと気を付ければ誰でもできるはずのことすらやろうとしない」という、心構えの部分を見られています。
身だしなみは周りの人が見てどう感じるかが重要です。
「いつも誰かに見られている」という意識を持ちましょう。
また今どきの流行りに合わせようとしたけど上手にできなかった、というのも恥ずかしい話です。
流行りかどうかよりもちゃんとして見える方を優先しましょう。
全然話せない子
本来話せるはずの子が「全然話せない子」としてNGをもらったことがあります。
クラブやラウンジではママと同席することもよくありますが、ママとお客様との会話が盛り上がっていたため「今日初めてきたような自分は遠慮したほうがいいだろう」と思ってしまったことが原因です。
複数で同席する場合に誰かが黙っているとお客様のほうが気を遣って話をふってくれたりしますが、そもそもお客様にそういう気遣いをさせてはいけません。
「今日初めて来た」というのはコンパニオン側の都合のため、お客様には関係のないことです。
お店に入ればお店の一員ですから、みんなで楽しく過ごす場面には参加するほうが自然です。
何もしない子
お客様のお酒を注ぎ足す際などにお店のホステスのほうが先に気付いてしまうとか、こちらも気付いていたのに向こうのペースが早くて先手を取られるということがあります。
「しまった!」と思いながらも黙って見過ごしていると「何もしない子」と思われることがあります。
こういう時は必ず「すみません!私がやります!」と一声かけるようにしましょう。
たった一声かけるだけで、気付いていたということは伝わります。
ただし、それが何度も繰り返されるようであれば何もしないのと同じことになります。
泥酔してしまった
頑張ってお酒を飲んだのに、結果として恥ずかしい姿をさらしていては意味がありません。
また、泥酔までいかなくとも、酔った勢いでついついタメ口で話してしまうというようなこともあり得る話です。
これも度が過ぎるとNGになります。
お店のホステスもコンパニオンも、最近は飲めない子のほうが多いため、飲める子は何かと重宝されます。
ただし飲み過ぎには注意です。
「たくさんお酒を飲んだ!=頑張った!」ということではありません。
一番頑張らなければいけないのはお客様を楽しませることであり、そのための手段の一つが「一緒にお酒を飲む」ということです。
結果的にお客様が楽しんでくれればいいわけですから、酔わない程度にお付き合いできれば十分です。
もちろん自分が飲むのが好きだから、つい飲み過ぎてしまった…なんていうのは論外です。
慣れによる油断
指名をもらったわけでなくても、同じお店に何度も行くということはよくあります。
そうやって慣れていくことで人間関係ができていき、より好まれるようになっていければ指名をもらえる機会もあるかもしれません。
本来、慣れるということは良くなっていくための要因であるべきですが、逆に悪い方向に向かってしまう人もいます。
お店の人もお客様も顔なじみが増えてきたことで、多少の身だしなみの乱れがあっても意識しなくなってしまったり、接客時についついタメ口が多くなってしまったりと、「慣れ」が「甘え」になっていきNGをもらってしまうこともあります。
一発NGの場合は単にお店との相性が合わなかったということも多く、むしろ仕方のない部分もあります。
しかし好まれていたはずがNGに変わるということは大問題です。
仕事に対する考え方そのものが間違っていますので、どこかで改めないとどこに行っても同じことを繰り返してしまうでしょう。
笑顔がない
ホステスもコンパニオンも結局は「接客業」ですから、笑顔がないということは致命的です。
初めてのお店に行く時など、気後れして緊張してしまうことはよくあることですが、そんな時こそ笑顔が必要です。
もちろん、たまたまやる気がしないとか、嫌なことがあって気分が悪いなどの個人的な理由で笑顔が出せない、なんていうことは絶対にあってはいけません。
見た目だけでNGもあり!?
以下のような場合は見た目だけでNGになる可能性があります。
あくまでもNGになる可能性が高いということであり、全てのお店でNGになるという意味ではありません。
例えば、一つのお店に在籍していれば多少のことは「個性」として受け入れられるということもよくある話です。
それはそのお店の価値観から外れていないということと、お店の人やお客様と毎回顔を合わせることで個性として認知されやすくなっていくからでしょう。
コンパニオンは色んなお店の色んな価値観で見られることになりますので、お店に在籍するよりも多少厳しい基準で見られる可能性が高いと思っておく必要があります。
体型について
顔かたちはあまり問題にされませんが、「太っている」ということはマイナス要素としてとらえられる可能性があります。
アメリカでは太っている人は出世しにくいなんていう話がありますが、それは「太っている=自己管理ができていない」とみなされるからです。
錦の街に置き換えると「美意識が低い」とか「自分の仕事がどういう仕事なのかという意識が低い」という感覚でしょう。
ただし、痩せていればそれでいいということではありません。
スポーツをやっていたなど、健康的に見えるのであれば多少ぽっちゃりしていても大丈夫です。
髪色について
茶髪はもちろん問題ありませんし、明るめでも大丈夫ですが、完全な金髪や真っ赤など、ブリーチしてから染めたようなカラフルな色はNGになる可能性が高いです。
ガールズバーなどは大丈夫なところもあるようですが、クラブやラウンジではまず無理だと思っていいでしょう。
ネイルについて
ネイル自体は全く問題ありませんが、長すぎるものなどは見た目としてももちろんですが、仕事に影響する可能性があります。
タバコに火をつける場面など、手先に目が行く場面は意外と多いものです。
常識の範囲内を心がけましょう。
タトゥーについて
一見分からないような小さなものや、見えない場所や隠すことができるのであれば問題ありませんが、見えている場合はNGになる可能性が高いです。
その他、タバコのヤキの後や、自傷行為による傷なども、目立つようであれば同じことが言えます。
タトゥーOKなお店もありますが、決して多くはありません。
色んなお店に行くコンパニオンとして、隠しきれないタトゥーはマイナス要素だと思った方がいいでしょう。
出勤すると逆効果!?
見た目を重視する錦だからこそ、出勤を控えた方がいい場合もあります。
顔など見える部分に何かしらマイナス要素がある場合
- ものもらいや湿疹などが目立って分かる時
- ケガや傷などが隠し切れない時
- 歯列矯正中
人目に分からないようなレベルであれば問題ありませんが、分かるようであれば出勤は控えるべきです。
眼帯をしたまま出勤とか、コンタクトができないため眼鏡で出勤ということはできません。
一時的なものですから治ってから出勤しましょう。
歯列矯正に関しては、最近では見た目にはほとんど分からないため基本的には大丈夫ですが、もし明らかに見た目に分かるものであれば、装具を変えるか矯正が終わるまで出勤できない可能性があります。
どの程度までなら大丈夫かという判断基準が難しい場合は担当者に相談しましょう。
絶対に好かれる要素とは!?
ここまでNGにならないための事例を見てきましたが、では逆に好かれる要素にはどんなものがあるのでしょうか。
繰り返しになりますが、コンパニオンは色んなお店の色んな価値観で見られることになるため、好まれる要素は無数にあり、全てのお店に受け入れられるということはかなり難しいことと言えます。
しかし以下の要素は、間違いなく全てのお店に好かれると思います。
仕事に対する意識
コンパニオンはノルマも営業の必要もなく、それでも高額な給与が受け取れるわけですから、それなりのものが求められます。
高額な給与をもらって高級店で働いているという自覚が持てれば、それに応じた身だしなみ、仕事をしようという気持ちになれるはずです。
そういった「意識の高い人」「向上心のある人」は、この仕事に限らず、様々なところで必要とされるはずです。
笑顔
笑顔こそが人を笑顔にします。
笑顔になれれば自ずと楽しい気持ちになってくるものです。
お客様に楽しんでいただく、ということを考える上で、あれこれ考えるよりも何よりも、まず自分が笑顔であることこそ最優先でしょう。
また笑顔の人には相手も笑顔で接してくるものですから、時には自分自身を守ってくれる要素にもなります。
常に明るく笑顔でいる人にはプラスの要素ばかりが集まってくることになるでしょう。
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